まるやま美容クリニック院長の丸山拓人です。
顔の中心に位置する鼻は、顔全体の印象を大きく左右する重要なパーツです。鼻の形を整えることで、顔のバランスが良くなり、より美しく整った顔立ちを目指すことができます。鼻整形は、単に鼻を高くするだけでなく、鼻先の形状をシャープにしたり、鼻の横幅を狭めたりするさまざまな方法が存在します。
この記事では、鼻整形の代表的な種類と、それぞれの特徴について詳しく説明します。さらに、どの手術法がどのような目的に適しているのかを比較表を交えて解説します。
まず大前提として、鼻の手術の種類を部位別に分けると
① 鼻筋
② 鼻先
③ 小鼻
に分けることが可能です。
①に属するが、鼻プロテーゼ、鼻メッシュ、鼻ヒアルロン酸、鷲鼻修正、骨切り幅寄せ などです。
②に属するのが、鼻尖形成クローズド法、鼻尖形成オープン法、耳介軟骨移植、耳珠軟骨移植、鼻中隔延長、鼻柱下降などです。
③に属するのが、小鼻縮小内側法、小鼻縮小外側法、小鼻縮小ABF法、鼻孔縁挙上、などです。
ここでは、その中で代表的な（希望する人が多い、典型的な）手術についてご紹介していきます。
鼻整形の代表的な種類
鼻整形には、以下の代表的な手術法があります。患者様の希望や鼻の形状によって適した方法を選ぶことが大切です。
- 隆鼻術（鼻を高くする手術）
- 鼻尖形成（鼻先をシャープに整える手術）
- 鼻翼縮小術（鼻の横幅を小さくする手術）
- 鼻中隔延長術（鼻の長さや鼻先を前に出す手術、つまり鼻先の向きを変える手術です。）
- ヒアルロン酸注入（手術を伴わない簡単な鼻整形）
これらの手術法は、鼻全体の形を整えるために組み合わせて行われることも多いです。それぞれの手術法の詳細やメリットを理解することで、希望する仕上がりに近づける最適な選択が可能です。
鼻整形の種類を比較した表
以下に、鼻整形の主要な手術法を目的、方法、持続性、ダウンタイムの観点から比較した表を示します。
| 手術法 | 主な目的 | 方法 | 持続性 | ダウンタイム |
| 隆鼻術 | 鼻を高くする | シリコンプロテーゼまたは自家軟骨 | 半永久的 | 1〜2週間 |
| 鼻尖形成 | 鼻先を細くシャープにする | 軟骨の形を調整、耳介軟骨などを使用 | 半永久的 | 1〜2週間 |
| 鼻翼縮小術 | 鼻の横幅を小さくする | 鼻の翼を内側に縫合 | 半永久的 | 1〜2週間 |
| 鼻中隔延長術 | 鼻の長さを延長、鼻先を前に出す | 自家軟骨を使用 | 半永久的 | 2〜3週間 |
| ヒアルロン酸注入 | 鼻を手軽に整える | ヒアルロン酸を注入 | 一時的（6ヶ月〜1年） | ほぼなし |
この表をもとに、それぞれの手術法の特長やメリットを把握し、どの手術が自分に合っているかを考えることができます。
隆鼻術（プロテーゼを用いる手術）
隆鼻術は、鼻を高く見せたい方に向けた手術です。鼻の低さに悩む方や、より立体的な顔立ちを求める方に人気があります。
主にシリコンプロテーゼを挿入する方法が一般的ですが、自然な仕上がりを求める場合は、自分の体から採取した自家軟骨を使用することもあります。これにより、鼻を高くし、顔全体のバランスを改善します。
- 持続性：プロテーゼや自家軟骨を使用するため、半永久的な効果が期待できます。
- ダウンタイム：1〜2週間程度で腫れや内出血が引き、日常生活に戻ることが可能です。
鼻尖形成
鼻尖形成は、鼻先を細くし、シャープに整える手術です。鼻先が丸い、もしくは広がっている方に適した手術法で、鼻の軟骨を微調整することによって、鼻先を細くしたり、シャープに見せたりします。
鼻尖形成を行うことで、顔全体が引き締まった印象を与えることができます。
- 持続性：軟骨の調整によって、半永久的な効果が期待できます。基本的には左右の大鼻翼軟骨を縫縮するのですが、場合によっては軟骨の一部を切り取ることもございます。
- ダウンタイム：1〜2週間程度で腫れが引き、自然な状態に戻ります。
鼻翼縮小術
鼻翼縮小術は、鼻の横幅が広がっている方や、鼻の穴が大きく見える方に向けた手術です。鼻の両側の翼部分を内側に縫合することで、鼻全体の横幅を縮小します。これにより、顔全体のバランスが改善され、より小顔効果が期待できます。
- 持続性：手術によって行われるため、半永久的な効果があります。
- ダウンタイム：1〜2週間程度で腫れや内出血が収まります。
- 施術の種類：内側法、外側法、内外側法、ABF法（フラップ法）とあります。ご本人の希望を伺い、最適なものをご提案致します。
鼻中隔延長術
鼻中隔延長術は、鼻先を前に出し、鼻の長さを強調するための手術です。この手術は、自家軟骨を使用して鼻中隔（鼻の内部にある軟骨の壁）を延長し、鼻の形を大幅に改善します。
特に、鼻先が下がっている方や、鼻が短く見える方に適した手術です。鼻中隔延長術は、鼻全体のバランスを整え、プロポーションを改善する効果が期待されます。
- 持続性：自家軟骨を使用するため、半永久的な効果が得られます。
- ダウンタイム：2〜3週間ほどで、腫れや内出血が収まり、最終的な仕上がりが見られます。
- 効果：鼻先を下にしたいという方が多いです。前から見た時に、鼻の穴が見えているのが嫌だという方は鼻中隔延長をして頂くと、非常に効果的です。また、鼻先をグッと高くしたいという方にもすごく人気があります。軟骨移植だけですと、どうしても鼻先の土台は上がらないので、鼻中隔延長をして頂く方が、より高くなります。
ヒアルロン酸注入
手術を伴わず、鼻を手軽に整えたい方には、ヒアルロン酸注入が適しています。ヒアルロン酸は、鼻の高さを出したり、鼻筋を整えたりするのに使われます。
この方法は非手術法であり、ダウンタイムがほとんどなく、短時間で効果を実感できるのが魅力です。しかし、ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されてしまうため、効果は一時的であり、定期的なメンテナンスが必要です。
- 持続性：6ヶ月〜1年程度で効果が薄れていきます。
- ダウンタイム：ほとんどなく、すぐに日常生活に戻ることができます。
- 注意点：鼻筋にしか入れられないことです。また入れ過ぎると、鼻筋が太くなってしまうので、適度に注入することが大切です。
まとめ
鼻整形にはさまざまな種類があり、鼻の状態や希望する仕上がりに応じて選ぶことが重要です。隆鼻術、鼻尖形成、鼻翼縮小術、鼻中隔延長術、そしてヒアルロン酸注入といった手術法があり、それぞれが異なる目的に適しています。
鼻の高さを出すだけでなく、鼻先のシャープさや横幅の調整まで、細かな調整ができるのが鼻整形の魅力です。手術を検討する際は、信頼できる医師と相談し、自分に合った手術法を選ぶことが成功の鍵です。
